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山中漆器の歴史・特色

山中漆器は、安土桃山時代の天正年間(1573~1592)に諸国山林伐採の許可書を持つ木地師が越前(福井県東北部)の山間部より、石川県山中温泉の上流20kmにある真砂(まなご)地区に移住し、轆轤挽き物(ろくろひきもの)の技術が伝わったことに始まります。

 

その後、真砂から山中に移り温泉客を相手にい木地挽きを生業とした木地師たちにより山中漆器の基礎が築かれました。

江戸末期に考案された加飾挽きや薄挽きなど、その高度な「轆轤挽き物」技術は、山中漆器の大きな特徴となるとともに全国一の木地轆轤挽き物産地としての山中漆器を支えています。

 

また、江戸期に導入された塗りや蒔絵の技術も明治期より金沢などの他産地の技術も取り入れ、茶道具を中心とした塗り物の産地としても有名です。

 

昭和に入ってからは、合成樹脂を素材とした安価で丈夫な近代漆器を導入し新しいライフスタイルに対応した食器開発により伝統漆器と併せて生産額日本一の漆器の産地として発展しています。